「オタクの分際で意見するな」
いろんな界隈の追っかけをやってて「ファンってなんだろう」と思うことがあります。
それぞれの界隈によって応援の仕方やあり方が全然違うと感じます。個人的に学生の頃にやってた応援と今、大人になってやってる応援も全然違います。
ファンってなんだろう。
ファンのことをオタクって呼ぶ文化が最近浸透しきってますよね。でもお金払ってるファンってお客さんじゃないですか、顧客じゃないですか。
「オタクの分際で本人に意見するな」みたいな言葉を聞いて私は受け止めきれませんでした。
なんで?
私はタレントだから偉いとは思ってません。べつにタレントは王様じゃないし神様でもない。ファンが勝手に神様扱いすることもあると思いますが実質神様ではないじゃないですか。現実的にいえばファンへの対応ってサービス業に近いじゃないですか。
タレントとしての本業(歌や芝居・テレビの仕事など)に加えてファンへのサービスがあったりするんじゃないですか。
そもそも、なんでタレントを応援するんだろう。
好きだから?どうして?
好きってだけではファンとは言えないじゃないですか、応援が入ってはじめてファンと言えると思ってるんです。特に大人になってから。
応援ってなに?見守ること?声援を上げること?お金をかけること?
多分、これってタレントの応援に縁のない人には分かりえない話だと思うんですけど、タレントはファンが払ったお金でご飯が食べれてるし活動が出来てるじゃないですか。株主じゃないですか、実質。
某アイドルさんが「お前らは生活費だ、家賃だ」って言ってましたけど当たり前に普通にその通りすぎて酷いセリフだと思えないし逆に嬉しいよね、って思いました。
普通のことじゃないですか?接客業やってても思うじゃないですか、お客様からいただいたお金の一部で私は生活できてるんだなって。タレントも一緒じゃないですか。
どっちが偉いとかすごいとかじゃなくてみんな人間同士なんだから対等だと思うんです。お金を払ったらサービスを受ける、それで対等じゃないですか?
ファンとタレントは対等だと思います。だから文句があるなら言っていいと思うんです。
それはクレームとかじゃないじゃないですか、もっとこうなって欲しいから言うわけです、好きだから。
「オタクの分際で本人に意見するな」ってなに?なんで?
傷つけるとかじゃなくない?向こうも大人じゃん、仕事でやってんじゃん、オタクの分際でってなに?
ファンってお金払ってんのに傷つけられることいっぱいあるのになんで文句言っちゃいけないと思うの?勝手に傷ついてるだけじゃんって?こんなに好きなのに?
わかんない、全然わかんないよ…
お金払ってない傍観者が文句言うなっていうんなら全然わかる。むしろそう思う。
でもこっち、お金払ってるお客様やん?
お客様が偉いわけじゃないけど払ったお金に対して得られるものが釣り合ってないって思ったら文句もあるでしょうよ、払えば払うほど。
ファンは勝手についてきてるって本音で思ってるタレントは潰れるの早いと思うし、逆にそのへんちゃんと分かってると長いファンがつきやすいと思う。だってそういうのすぐ伝わるじゃん、好きだから。
幸せになって欲しいし自分も長く応援続けたいからこそ「もっとこうして欲しい」って気持ちが生まれてくるもんじゃないですか、熱心に応援すればするほど。
多少フィルターかかってるにしろ、他人から見える姿を教えてくれるのってファンしかいないじゃないですか。鏡見てもわかんないところもファンは見えてるんです。だから気になることあれば伝えたくなるし、いいところがあれば褒めてもっと良くなってほしいなって思うし。
ちゃんと伝えないと伝わらないんです。チャンスがあるなら伝えないと気になることもずっとそのまま平行線で、積み重なってくとイヤになってファンでいられなくなる。
そうなるくらいならできるだけ伝える努力することで自分とタレントとの関係良くしてずっと応援し続けるほうがよくないですか?
「オタクの分際で本人に意見するな」ってなんなんですか?
ファンだからこそ思うことがあって、ファンだからこそ伝えるべきだと思うんです。ただの暴言でない限り、例え本人を傷つけたとしてもそれば後々のチカラになると思うし、単純にいえばサービスの向上・アップデートになるんじゃないですか。
わたしは思うことがあるなら絶対伝わる時に伝えた方がいいと思います。褒めることでもお叱りでも、届いた意見しか彼らには伝わりません。
伝えやすい界隈となかなかチャンスがない界隈とあると思いますが、自分のためにも本人達のためにもなにか起こせるなら起こしたほうがいいと思うんです。
ファンの行動原理って全ては「好き」からはじまるものだと思います。「好き」が長続きしたり更新されることでファンでい続けることが出来てタレントにお金も届きますし活動の幅も広がります。
「好き」を更新させるためにお金も言葉もできるだけ伝えていければファンとしてベストなんじゃないかな、と私は思います。よりいいものを一緒に作りたいじゃないですか。
ファンは傍観者じゃなくて参加者になっていいと思います。
「オタクの分際で本人に意見するな」とは私は思いません。